幻の門

年に4回程度、大学のサークル仲間と三田の蕎麦屋で飲み会を開いている。                          店に入ろうとふと通りに目を向けたら、少し先で何人かの人が写真を撮っていた。                      興味本位に行った先で、確かここは「門」ではなかったのかな、と問いかけたら誰かが「確かに昔はそうだったよね」と。                            2000年に三田通り拡幅に伴い写真の「東館」が新たに開館される迄は、そこには門柱・門扉が建っており「東門」(異称幻の門)として長い間象徴的な存在だった。明治時代初期には正門だったが、創立100周年事業の一環で「南校舎」が建設され、同時に現在の正門が新設されたのを機に正式名称「東門」に変わり、その後も「幻の門」の異称で多くの人に親しまれた。         「幻の門ここすぎて叡智の丘にわれら立つ」にはじまるカレッジソングに由来するとも言われ、現在は学内に移築されているが、その跡地に研究棟、そして門としての機能を兼ね備えた東館として生まれ変わった今も、そしてこれからも、三田のシンボルとして歴史を刻んでいきつづけるでことでしょう。                                               伊藤清

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