草津温泉と岡本太郎

草津温泉のシンボルである「湯畑」周辺にある瓦アートです。 「いぶし瓦」を盾に埋め込んで幾何学的な模様を描き出しており、今回初めて目にとまりました。 太陽の塔などで知られる岡本太郎が、「歩く目的のための街」と「自然との調和」をコンセプトに、湯畑周辺の景観デザイン・監修を総合的に手掛け、1975年に完成。 それまでの草津は一言で言うと「車優先の雑然とした場所」、湯畑もコンクリートで固められた無機質な四角いスペースで、観光客が楽しむような雰囲気ではなかったとの事です。ビジターの減少という危機感から、「浴衣を着てのんびり歩いて楽しめる温泉」をキャッチフレーズとして、草津町が取った施策が今見事に花開いている感じがしました。 立派な町役場、バスタ新宿を彷彿させるバスターミナル、東京駅・新宿・上野・池袋・大宮・横浜等各地から毎日運航している直通バス、歩いて楽しんでいる多くの若者、お洒落なショップ、そして夜のライトアップ、想像以上の賑やかさ。 それにしても私が若い頃は団体旅行と言えば鬼怒川温泉、それが今この違いは何なんだろう。ひとえにブランド戦略、攻めに転じたか守りに入ったか、その答えを今あらためて見たような気がした。 伊藤清
